さて、ジェンタのロイヤルオークに関する特許を読むの第5回であった。

Royal Oak Patent - 3

この特許は請求項が一つと三つの図とでなっている、とてもシンプルな特許である。

請求項とは、発明した技術に関して、「私はこの技術に関して、この部分に新規性があると考える、その部分について法律による保護を請求する」というその核心となる部分である。近年の複雑な特許では請求項が10以上にも渡ることがあるから、ジェンタのこの特許はごくシンプルは特許であるといえるかと思う。

順に訳出してみよう。

この発明は、ウォッチケースに関するものである。
これは、この発明における目的である。防水ケースであり、とりわけシンプルでかつ合理的な構成であり、美的外観を伴うものである。

この防水ケースは、ガラスを含むベゼルとネジで結合したケース背面を持つ。また防水パッキンが、ベゼル、ガラスとケース背面との間に配置され、そしてムーブメントを支持するフレームを持つ。

ジェンタは、防水 (fruid-tight) ケースであることを何より意識しており、かつそれがシンプルな構成であり、独特の美観を持つことを目指していたことがこの部分から理解できる。