さて次は各陣営の紹介からまずいきましょう。まずはゼニス-モバードから。 ゼニスのムーブメント、エルプリメロは今ではとても有名です。1990年代にロレックスのデイトナのベースムーブメントに採用されてから、さらにクロノグラフメーカーとして有名になった感があります。 ただし、この60年代当時はそう有名でもありませんでした。当時クロノグラフ、時間の計測を行う計器メーカーとして有名だったのは、オメガ、ブライトリン グ、ホイヤーです。40~50年代のゼニスはスイスのクロノグラフメーカーの協会にも所属しておらず、クロノグラフのラインアップは限られており、他社か らのムーブメント供給に頼っていました。 それが一変するのは1960年にゼニスがムーブメントメーカーのマーテルを買収してからです。マーテルは、ユニバーサルジュネーブや他にクロノグラフの ムーブメントを供給していました。この買収により、ユニバーサルジュネーブ285はゼニス146シリーズとなり、ゼニスはクロノグラフのムーブメントを供 給できるようになりました。 また協力メーカーのモバードは、60年代当時は高い技術力を持ったメーカーで、特に精度を出すための高振動化に高い技術力を持っていました。
Last updated on September 3rd, 2021 1969年(昭和44年)というは実にエポックメイキング年であった。アメリカのアポロ11号が月に着陸し、時計業界では、セイコーが世界初のクオーツ腕時計を発表した。一方で、同時期にこれも世界で最初の自動巻きクロノグラフを発表した3つのグループがあったことはあまり知られていない。その3つのグループとは以下であった。 ゼニスーモバード ホイヤー、ブライトリング、ビューレン、デュボアデブラのグループ セイコー これらの3つのグループは相前後して革新的な自動巻きクロノグラフを発表する。今となってみると、何がそんなに難しかったのかよく分からないことも多いが、いったい、何がそんなに当時は難しかったのか。 当時の設計手法 紙と鉛筆で設計して、組み上げてみて動かないときは修正する、コンピュータ支援設計システムがない当時、200~300の部品すべてについてこの作業を行う必要がある。 当時の量産技術 大量生産の技術はまだ現在ほど確立されていなかった。精度も現在ほどではなく、組み上げた後に調整しなければならない箇所も多かった。 開発費用 ホイヤー=ブライトリンググループは、当時で50万スイスフランと4年の月日を費やしたとされている。中小企業の開発としては、会社の死命を制する開発規模であった。 技術的な難易度の高さ。 クロノグラフは、時計の機能の他にいわゆるストップウォッチの機能を持つ時計である。限られた腕時計の体積に、時計のメイン機能、クロノグラフ機構と自動巻き機構を詰め込む必要があった。 今回から数回で自動巻きクロノグラフの黎明期を見ていきたいと思います。
さて、今回分かったナイジェリア詐欺の特徴をまとめて、いったんこの項終わります。 とにかく急がせます まだ口座情報を教えていないのに、銀行振込をしているよ、など。 モノについての質問、問い合わせはありませんでした。 日本円の振込にこだわります 流用するテンプレートがあるんでしょう。アイルランドからだと言うので、わざわざGBPにして送ったのですが、日本円にしてくれ、とのことでした。 銀行振込にこだわります 海外送金でよく使われるPaypalだと送金は一瞬で済みます。一方で銀行振込だと、数日かかることもあります。なので、銀行振込の手続きをしたよ、これが送金のログだよ、モノを送ってね、といって実際には振り込まれないという手口かと思われます。 英語が変 大文字を多用します。Thanks for your Mailなど。 おそらくナイジェリア英語の特徴的な表現があります。I will like toなど。 いまは、ナイジェリアの将来ある若者をこの手の非生産的な仕事から解き放つべく、 ナイジェリアの警察に詐欺関係の情報として通報しておこうかと情報を探しているところです。まあまたアップデートありましたら何か書くかもしれません。
さて、彼が働いていたというアイルランドの特別な税務委員会の実体はどうもなさそうだということが分かりました。最初から99%詐欺だろうとは思っていましたが、そろそろ100%詐欺と断定していいでしょう。なので、 モノはアイルランドに送るから、住所を教えてね。政府公認の税務委員会で働いていたんだったら、きちんとした手順は、よく分かっているよね? と送ってみました。そうしましたら、 ナイジェリアでしか受け取れないんだ。これでいいかどうか教えてくれないか。 とナイジェリア時間の朝の5時にメールがきました。よほど慌てていたらしく、同じメールが3通(!)も来ました。(^^)
さて、特別な税務委員会で働いていたからアイルランドでは高額品を政府がチェックしているのはよく知っている。だから、ナイジェリアにモノを送れ、という詐欺師でした。 まったく、そういう脱税まがいの趣旨を持つ委員会なんてろくな委員会じゃないですよね。ただし、ほんとうにそういう趣旨の委員会がある可能性もゼロではないと思いましたので、いちおう彼に聞いてみました。 よかったら特別な税務委員会について教えてくれへん? 彼の答えはふるっていました。それは、 overseas international trade and international import and export trades in Irelad という委員会なんだ、てことらしいのです。 い やー、ふざけた名前です (^^) だいたいアイルランドって島国でしょう。アイルランドの海外における国際貿易と国際的な輸出入貿易委員会、って日本語 でも屋上屋を架すっつーか、意味が被りまくっています。こんなふざけた名前の委員会が実在するとは到底思えません。
前回は、詐欺師から「政府がモニターしてるから、アイルランドじゃなくナイジェリアに送ってくれ」とのことでした。これはやっぱり変ですよね。なので、 もしよかったら、政府があなたをモニターしている理由を教えてくれないか? と尋ねてみました。いやー政府からモニターされているって犯罪者の可能性があるということでしょう?そんなところに大事なモノを送りたくはありません。 そうすると、かなり慌てたメールが帰ってきました。 政府が自分をモニターしてるなんて一言も言ってない! ただ自分は特別な税務コミッティーに所属してたんだ。 だから外国からの高額の支払いはウォッチしているのを知ってるんだ。 いやーこういう理由で、アイルランドじゃなくてナイジェリアに送れといわれてもねぇ。 きちんとした税務コミッティーに所属していたんでしたら、比較的高額の支払いでもきちんと関税を払って輸入するのが筋なんじゃないでしょうか?
さて、話を元に戻します。詐欺師はアイルランド人で、2週間ナイジェリアに行くからその出先にヴィンテージ時計を送れ、と指示してきました。これに対しては、当然の反応として、 二週間ではそちらに送れそうにない。ナイジェリアの住所じゃなくアイルランドのホーム住所を送れ と返答してみました。(^^) これに対する彼の返答は以下です。 EMSじゃ無理だったらDHLの特急便で送ってくれないか。そっちだと速いよ。 アイルランドじゃなく、ナイジエリアがいい。政府がチェックしているんだ。 相変わらずおかしなことを言います。 個人的にはアイルランドに行ったことはありませんが、まあアイルランドのほうがナイジェリアより発展していることは間違いないでしょう。比較的高額の貴重品のヴィンテージ時計をチェックされるのはナイジェリアのほうじゃないでしょうか?
さて、住所がきたところで情報を調べてみましょう。 詐欺師がいくら偽名を使っても、住所と電話番号は本物のはずです。でないと荷物が届き ませんからね。 まずはグーグルマップで調べてみましたが、住所そのものは見つかりませんでした。次に、電話番号を入力します。そうすると、どうやら、ピンクシールドナイジェリア有限会社というのがその電話番号を使っているようです。 この会社の業態は以下です。 2008年設立です。 プリンターとかドライヤーとかを売っている模様です。 年商は1000万円以下です。 代表者はDamilola Okusanyaです。 いやー、どんどんあやしくなっていきますね。(^^) ついでにその場所のグーグルマップを調べてみますと、ありました。いやーアフリカです。
いよいよナイジェリアへ送れと言ってきました。アイルランド人だという話だったんですが、2週間ゴルフでナイジェリアに行くから、そこの住所に送れ、という内容です。相変わらず怪しいですね~。 ふつうバケーション中に貴重品を受け取りたいと思いますか? しかも二週間以内に受け取れるものでしょうか?通関とかもあるでしょう。日本は世界で一番便利な国ですが、発展途上国の通関とか1週間以上かかってもおかしくありません。 つまり、彼はどうやら、 急がせて私にすぐに品物を送らせたい。 しかもナイジェリアに送らせたい。 というふうに思っているようです。こちらの都合なんか微塵も考えていない詐欺師の思考ですね。さて、どうリプライを返しましょうか?
彼からの二通目のメールです。このへんから詐欺の手口がでてきます。私の出品はたいていヴィンテージ時計ですから、コレクターさんだったら、「状態よさそうですね」「探していたんです」などの返信があります。しかし彼の場合は、早くモノを送らせる、その一点に絞ってこちらを落としにかかってきます。 いままさに銀行にお金を送っているところだよ(つーか、まだ銀行口座教えてません^^;) だめならPaypalも使えるよ でましたバンクオブアメリカ。これは詐欺をする人がここから送るよ、と使うことで有名です。あと、このメールから一つ分かるのは、彼はビジネス携帯としてよく使われるブラックベリーを持っているようです。
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