機械式時計の精度を表わすために、Q値という概念が有効であるという話を続ける。まず、Q値のイメージである。これは前出の The story of Q からの引用になる。 ここでのQ値は、横軸が周波数、縦軸が電流になっている。この図で、Q値が50、100、∞と大きくなればなるほど周波数の範囲は狭くなっているのが分かる。つまりは、Q値が大きくなればなるほど、周波数のばらつきは小さくなる => 精度は安定するであろうことが分かる。 Q値は、機械式時計にも定義可能である。もともと電気工学から定義されたこの値は、現在では、発振現象の安定性を示す数値として広く用いられている。そこで次に、時計の精度とQ値との関係を表わしたグラフを示す。(参考: 2015年のイギリスの物理学者 Douglas Bateman の講演の抄録 Measuring Q, the Quality Factor) この図は、対数グラフと呼ばれるものである。時計の仕組みによって、その日差は 5s/day, 1s/day, 0.2s/day, 0.01s/dayと小さくなっていく。これをそのまま通常のグラフにしてしまうと振り子時計の日差0.2s/dayと 高精度振り子時計の日差0.01s/dayとではグラフ上で差が見えなくなってしまう。そこで縦軸の目盛りを10, 1, 0.1 と1/10ずつ減らすようにしていくと、これらの差がより分かりやすくなる。一方で横軸は、発振の安定性を示すQ値である。この値は、精度がよくなれば増えていく。そのため、逆に10, 100, 1000 と目盛りを10倍ずつ増やすようにする。そうすると、それぞれの日差とQ値の間に一本の線を引くことができる。どうやらQ値と日差との間には何らかの関係がありそうではないか。
時計は、一般に振動数が高いと精度がよいと言われる。しかしながら、同じ振動数でも精度が明らかに違う場合がある。5~10振動(2.5Hz~5Hz)の時計で、日差1分~1秒未満となると、実に2桁も違うことになる。同じ仕組みで動作する機械なのにも拘わらず、どうしてこれほど違うのであろうか。 これを説明するために、ここで一つ、工学でよく使われる指標を紹介したい。数式はできるだけ避けたいと考えていたが、この指標だけはどうしても説明に必要なようである。それがQ値という指標である。Q値とは、英語ではQuality(品質)-Factorとされており、電気工学で通信ネットワーク(電話線など)の損失の計算に便利だということで導入された指標である。この概念は、今からおおよそ100年前、第一世界大戦の勃発した 1914年に、ウェスタン・エレクトリック社の研究所(高名なベル研の前身)、K. S. Johnson によって初めて提唱された。 当初は、”Q”というアルファベットは、Qualityの頭文字などではなかったようだ。A,B,C,D…など他のアルファベットがほとんど記号として使われてしまっており、残っていた使えるアルファベットが”Q”しかなかったからことから選択されたという( The story of Q )。その”Q”というアルファベットが一番最初に使われた文献は、1923年に K. S. Johnson が出願した US特許 1,628,983だとされている。 その、一見時計まったく関係ない分野で最初に使われた Q値が、なぜ機械式時計の精度に関係があるのであろうか。 下図が、一番最初に”Q”というアルファベットが使われたUS特許の導入部のキャプチャである。
時計の精度、このことは時計の発明以来、数百年来追求されてきた時計の本質である。 一つ興味深いグラフを掲載する。これは昭和48年当時、当時第二精工舎の生産技術部の林保夫氏の論文「最近の腕時計と量産技術」から引用させていただいた(赤ラインは筆者) 発振周波数が高ければ高いほど、精度はよくなることがこの図から分かる。しかし、その赤丸をつけた部分を見ると、例えば振り子時計は発振周波数は低い(黒塗り四角)が精度はよい(白抜き四角)。これはいったいどうしたことであろうか。 この論文が書かれた当時、昭和48年(1973年)には、このことはおそらく自明なことであったであろうと想像する。が、現在2017年の我々には少し説明が必要に思えてしまう。 またよく見ると、テンプ式機械式時計、これはいわゆる機械式腕時計のことであるが、この精度は、当時でも日差10秒以上〜1秒未満と二桁違っている。つまり、当時でも日差一秒未満の腕時計は存在しており、一方でおそらく日差10秒以上の時計というのは当時の量産タイプ(といっても現在の量産腕時計よりは随分高価であったはずだ)と考えても間違ってはいないだろう。 同じメカニズムで二桁精度が違うというのは機械式時計というのは実に面白い仕組みだと思わないだろうか。例えば高級車だからといって最高速度が二桁変わるわけではない。戦闘機とボーイング747でも最高速度の違いはせいぜい1桁である。ところが機械式時計では同じメカニズムを採用している量産モデルと高級モデルとで精度が2桁違うのである。これがマイクロメカトロニクスの面白いところなのであろうか。
トルクに関して理解が進んだところで、次に進めていきたいのは、精度保証の仕組み、テンプの動きについてである。一般に、クオーツ時計は、原発振周波数が高いから機械式時計よりも精度が良いとよく言われる。本当にそうなのだろうか。まずここからはじめてみたい。 筆者はかつて、機械式時計はなぜ動くのか その1にて、 32KHzと 5Hz、6400倍もの差がありながら、クオーツおよび機械式時計の精度の差はおおよそ数十倍程度です。 と書いた。 たしかにクオーツ時計は精度が良いが、発振周波数の差と精度の差とを比較すると、発振周波数の差に比較して、機械式時計の精度は良すぎるように思えてしまう。 きちんと作られた機械式時計は、きちんと整備をすると、数十年前の時計でも日常使いできる精度で動作する。機械式時計の仕組みとは、実に、驚くほど完成された仕組みなのではないだろうか。 写真は、整備から上がったばかりのセイコー社のヴィンテージ時計、ロードマーベルである。防水が期待できないこの当時の時計を、この暑い最中、普通に着用して仕事で使っているが、日差+3秒、パワーリザーブ48時間で快適に時を刻み続けている。
トルクに関してまとめよう。 そもそも、機械式時計はなぜトルクが大きくなければならないか。それは機械式時計が、その精度をテンプに頼っているからである。機械式時計の場合、主ゼンマイのトルクで最終的にはテンプまで回転させなければいけない。主ゼンマイの周波数(6時間で一回転)から2.5Hzまで増速する場合、54000倍もの増速である。この場合、テンプを回転させるために必要なトルクは、元の主ゼンマイのトルクに対して1/54000以下に減少する。そのトルクである程度の重さを持つテンプを回転させるのであるから、相当のトルクが主ゼンマイには必要となる。表示のための分針と時針とは、その主ゼンマイの回転数に近いところから動力をとっているから、テンプを回すトルクの数千倍のトルクを利用できる。その結果、相当程度に太くて重い視認性のよい針を回転させることができる。しかしながら、いくら機械式時計といっても秒針は細くて軽い。これはトルクが減少した歯車から動力をとらざるをえないからである。 一方で、クオーツ時計の精度は、水晶体の原発振周波数の精度による。液晶でもLEDでも好きな表示形態を選ぶことができる。トルクが必要になるのはアナログ表示、針を回転させたい場合のみとなる。発振周波数の伝達は電気信号で行なわれ、歯車が不要であるため、トルクの増大、減少といったことはない。さらには針を駆動する歯車比に関しても、機械式時計のような制約はない。電気信号で一回、一秒の振動数を作ってから減速して作るのが一般的な構造となるが、減速、増速は好きなように選ぶことができる。モーターの消費電力からくる制約さえ改善されればクオーツ時計のトルクが改善される余地は十分にあるといえるだろう。
一般に、機械式のトルクは大きいから太い針を駆動でき、結果的に視認性が良くなる、クオーツのトルクは小さいから針も細くなり、結果的に視認性が悪くなる、とよく言われる。この一般的な前提をもう一度検証してみたい。 一体全体、アナログクオーツ時計のトルクは本当に小さいのだろうか。Tictacでもザ・クロックハウスでもよいがカジュアルな時計店に行ってみると一見太い針に見えるデザインのクオーツ時計が所狭しと並んでいる。これでクオーツはトルクが小さいから針が細いと機械式時計の趣味の人に強弁されても、ちょっと納得できかねるのではないだろうか。写真は Casio社の G-shockの新製品である。十分以上太い針を駆動できているように思えてしまう。 アナログクオーツ時計の針を駆動するための駆動力に対する一番の制約条件は、針を回転させるために必要なモーターの消費電力にあった。アナログクオーツ時計は、モーターで消費される電力を減らすために、ごく微小な電流で動作する時計用のモーターを使用する。ではそのモーターを改善すればよいではないか。クオーツ時計は電子部品によって構成される。その電子部品を改善すればよいのである。これはその電子部品の製造者なら誰でも考えることで、実際、アナログクオーツ時計のムーブメントのトルクは大きく改善されている。 有名なところではグラントセイコーの9Fムーブメントは通常のクオーツの倍のトルクで駆動できると謳っている。それ以外の広く汎用で使われるムーブメントにおいても、例えばMiyotaのクオーツクロノグラフムーブメントは 1uN・m の分針を駆動できる。クロノグラフ秒針にいたっては 0.4uN・m である。同じくMiyotaの傑作ムーブメント 9015と比較してもそれなりのトルクになってきている。最早,すくなくとも一般的にクオーツのトルクが小さいとは言えなくなってきているのではないだろうか。
一般に大きい、小さいという場合、その比較対象が必要になる。機械式時計のトルクが大きい、という場合は、その比較対象はアナログクオーツ時計になるであろう。世の中にアナログクオーツ時計がなかった時代、機械式時計のトルクが大きいという議論はそもそも成立する要件がなかったに違いない。そこで、アナログクオーツ時計のトルクが小さいということについて考えたい。 一体、アナログクオーツ時計は、なぜトルクが小さいのだろうか。原理的には発振周波数が高く3.2万Hz(一秒間に3万回以上発振する)以上である。これを減速するのであるからトルクは問題ないではないか。その通りである。もし、アナログクオーツ時計の原発振周波数を歯車で伝達するのであればそれはそれで問題はないはずである。ところが、クオーツ時計の場合、伝達機構が異なる。電気信号でこの減速比は伝達されるのである。電気信号による伝達の場合、増速も減速も関係はない。 機械式時計の場合、トルクはその動作の本質である。テンプとテンプに至る歯車を主ゼンマイから回転させるためにはトルクが必要だ。一方でクオーツ時計の本質は電子回路である。歯車は本来必要はなく、バッテリーと電子回路があればよく、その表示形態は自由である。液晶でLEDでもアナログの時分針表示でも好きなものを選ぶことができる。針を回転させることは、できなくはないが必須ではない。つまり、トルクは、クオーツ時計の本質ではないのだ。 ではなぜアナログクオーツ時計で、回転運動させた場合に、得られるトルクが小さいのか。それはクオーツ時計の本質である電子回路の動力源であるバッテリーという制約条件による。バッテリーによって回転運動をさせる場合、その動力源はモーターになる。そしてモーターに流せる電流が大きければ大きいほどトルクを大きくとることができる。ところが電流を流すと、当然ながらバッテリーの消費は早くなる。つまり、ここがクオーツ腕時計の一番大きな制約条件、バッテリーの容量になる。限られた電池容量で2、3年も持たせようと思えば、やはりモーターに使える電流は小さくなる。例えば電池が一週間しか持たないアナログクオーツ時計でよければ、モーターに流せる電流は40~50倍は大きくできるだろうから、太い針を駆動するトルクを得ることは原理的には可能であるはずだ。
最近インターネットの振込詐欺が増えているとニュースでは喧しい。いわゆる最近の一般的な「インターネット」、ブラウザによってアクセスできる「インターネット」は、1993年のNCSA Mosaicを起源とすべきであろう。より一般的には1997年に安定版日本語版が出てきたWindows95を起源としても、日本でも、もう20年の歴史がある。 当初は研究者のみのネットワークであったインターネットが一般に開放されてから、ずっと詐欺の問題はあった。2012年前に私はこのブログサイトにナイジェリア詐欺について記事を書いている。最近ではみながスマートフォンを持ち、みなが意識せずにインターネットの世界に接続するようになった。そこで、よりいっそう詐欺の規模、巻き込まれる範囲の人々も増えてきた。そこで、インターネットの黎明期からずっとこの世界に携っている一人として、注意換気の意味も含めて簡単なチェックリストをまとめておこうと思う。 ウェブページの内容を確認する。詐欺サイトは世界中にある。日本にもあるが、ブランドのスーパーコピー品などの場合はその原産国、例えば中国の場合も多い。こうした場合、どうしてもウェブページの内容の日本語訳がおかしい場合がある。ブランド品を扱っている商店でウェブの内容が変な場合はやはり ? であろう。 ショップの情報を必ず確認する。 情報を明記するのは日本の法律で定められている。ない場合は論外だが、あったとしてもメールアドレスがyahooやgmail などのフリーメールであったり、電話番号が携帯の番号だったりした場合には要注意であろう。 できればショップに電話をする。 きちんとしたショップであれば、平日9-5時は対応してくれるはずである。できればそのショップに行ってみるのがいいが、行けない場合は電話してみる。 かならず返品、交換条件を確認する。 価格が適正かどうか確認する。正規の値段と比べて適正かどうか。あまりに安い場合はやはりおかしい。最近ではオークションもあるし、質屋もある。オークションや質屋に持っていけばそれより高く売れるはずなのに値段が安い場合、その業者には、その値段でしか売れない訳があると思うべきである。 詐欺という犯罪の歴史は古い。日本という国に住んでいると分からないが、世界中の他のほとんどすべての国からみると、日本という国はお金持ちの国に見えている。日本は、世界の詐欺サイトのかっこうの標的になっているということを自覚するのがよいかもしれない。 下の図が世界最初のウェブブラウザ、NCSA Mosaic である。1993年当時、大学の研究室のワークステーションの前にいながらにして、 米国やヨーロッパの情報が手元で表示されるということに、ものすごく衝撃をうけたものだった。
今回はトルクの重要性についてです。機械式時計はトルクがあるために大きな針を回すことができるということは聞かれたことがあるでしょう。トルクは重要そうだなぁとは思っても、しかしながら、ではその重要なトルクがあればあるほど高級というわけでもなく、どちらかというと高級時計の中には、ロイヤルオークジャンボなどのように比較的トルクが小さいものも多い。しかしながら、それら高級機の中ではロイヤルオークジャンボのトルクは大きいほうである、などと聞いてくると分けが分からなくなってきます。 そもそもトルクというファクターは、なぜ機械式時計で重要なのか。それは機械式時計がゼンマイで動作し、その動作を歯車で増速して伝えるからこそ、重要になってくるのです。ここに以下の点でトレードオフが出てきます。 ゼンマイの長さと動作時間: ゼンマイが解けていきながら動作する以上、ゼンマイの長さによる動作時間の制限がかならずあります。長く動作させたい場合には、トルクは小さくなります。 トルクの大きさ自体の制約: ゼンマイから見ると、ギア比はかならず増速になります。増速の場合、伝えられるトルクは原理的にそこで減少します。車の場合、ギア比がLの場合はトルクが大きいですが、5速、6速の場合はトルクは小さくなります。ギア比を増速すればするほどトルクは小さくなるのです。車の場合はもともとかなり回転数の高いものを減速して巨大な車体を動作させるトルクを得るのですが、時計の場合はもともと一番遅いゼンマイの回転数から増速して脱進機の速度にしていくので、必ず主ゼンマイのトルクから減少します。 精度と脱進機の速度: 高精度を求めれば求めるほど、脱進機の速度は上がる傾向にあります。ヴィンテージ時計は5.5振動または6振動、近年では多くの時計が8振動。場合によっては10振動というものまであります。脱進機の速度を上げれば精度を得やすくなりますが、その分増速の度合いも増えますので、トルクもより必要になります。 結局、ゼンマイをできるだけ消費せずに、しかも大きな針を動作させたい場合はゼンマイを格納する箱が大きくなってしまいます。そうなってしまってはとくにドレスウォッチに代表とされる高級時計とはいえなくなってしまいます。 そこで、限られた体積に含まれるゼンマイのトルクを有効活用するために、伝達ロスをできるだけ減らすために、高級時計の歯車は丁寧に磨いてありますし、ゼンマイの体積とトルクによって動作できる針および機能のバランスを巧みにとってあるのです。
Last updated on September 26th, 2022伝説的なデザイナー、ジェラルド・ジェンタとロイヤルオークについては、各所で様々に語られているが、次はロイヤルオークならびに高級時計を入手する際の注意点について稿を起こそう。 メンテナンスの必要性についてである。ロイヤルオークがロイヤルオークであり続けるためには、メンテナンスが不可欠である。ロイヤルオークのケースは、元来の特許のコンセプトとしては「簡単に組立てが可能な防水構造であり、いままでにない審美性を与える」となっている。そして以下がyoutubeにアップロードされている Audemars Piguet のロイヤルオーク エクストラシン のケーシング工程の動画である。 ここで注意されたいのは、たしかにロイヤルオークの特許のコンセプト同様、ケーシングそのものは比較的簡単なのかもしれないが、ベゼルと文字盤、ケースにさまざまな加工がなされていることである。ジェンタは、ケーシングは簡易な構造にしたかったかもしれないが、それはあくまで防水を達成するためであり、他の一切の高級時計としての仕様については妥協しなかった。薄型の追求のために採用されたムーブメント2121。いままでにないタペストリーダイヤル、極限までこだわったクリアランス。立体感を出すためのベゼルの磨き分け。 デザイナーは、プロダクトにコンセプトを与える。そのプロダクトがそのコンセプト通りに製造されるかどうかはメーカーの責任である。Audemars Piguetは、見事にジェンタのコンセプトに従ったプロダクトを産み出した。その結果、当然ながらそのプロダクトの生産に必要な工数は膨らみ、ロイヤルオークの価格にも反映されることとなる。ロイヤルオーク発表当時の価格は、ステンレススチールの時計としては破格の3300スイスフランであった。これは当時のPatek Philippeのゴールド製のドレスウォッチよりも高価でRolexのサブマリーナの4倍以上の価格であった。 その製品のメンテナンスが簡単にできるはずがない。ムーブメントのオーバーホールだけでも大変だが、それはできたとしても、きちんとした仕上げがなされないと、ロイヤルオークはもはやロイヤルオークではなくなる。一例を上げよう。簡単に見えるベゼル部分だけでさえ三種類の磨き分けがなされている。上面はサテン仕上げ、側面はポリッシュ仕上げ、そしてパッキンに接着する部分はもう一度サテン仕上げである。 高級時計はおおよそ、5年に一度はこのようなメンテナンスが必要になる。それは正規ディーラーで車を車検に出す程度と同等のコストがかかるということは頭に入れておくとよいかもしれない。またこのメンテナンス・コストはメーカーによって異なるから、時計を購入するときに詳細を確認するのがよいかもしれない。
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